協力願い
現在、10代の若者2名の一人暮らしに向け、支援しています。
物件探しも難航しましたが、いつもご協力頂いている不動産会社と、テレビ放送を見て協力を申し出ていただいた家主さんのおかげで、ようやく住む場所が決まりそうです。
ただ、一人暮らしをするにあたり、必要な家具・家電が不足しており、購入して揃えるのも厳しいのが現状です。4月上旬に本土の方へ引越しをされた里親さんから、いくつか提供していただきましたが、まだまだ足りない物が多くあります。
そこで、不要な家電(電子レンジや洗濯機、一人暮らしで使える冷蔵庫等)をお持ちで提供して頂ける方がおりましたら、ご連絡頂きたいです。
連絡先→080-6483-2276(担当:アフターケア相談室にじのしずく 名幸)
※今回、一人暮らしをする若者たちは、ソフトバンク社の”安心して社会に巣立とう”助成事業により、シェルターでの生活を支援していただきました。
2019年度 活動報告② 第8回ゆめサポート交流会
アフターケア相談室にじのしずくでは、里親家庭や児童養護施設に入所している高校生と卒園生達の交流のため、年3回「ゆめサポート交流会」を開催しています。
今回はその模様を報告します。
2019年8月13日に第8回目が開催されました。施設の帰省期間と重なった為、施設っ子の参加は初めての0人。それでも里子さん4人、卒園生4人、10代の妊婦さんも加わり、9人の参加者となりました。
少人数ながらも、美味しい焼肉を頬張りつつ、恋バナや学校での出来事等で、笑いが絶えない大盛り上がりをみせる若者たち。そんな中、高校3年生は奨学金申し込みの作文の書き方を相談をしたり、妊娠中の10代ママからは具体的な生活相談もあり、内容の濃い交流会になりました。
※当事者の希望で、顔にシールペーストしています。
2019年度 活動報告①
令和元年5月8日、第4回アフターケアネットワーク会議を開催。この日は「アフターケアをはじめましょう」と題して、名古屋市の就労支援事業「サポートいずみ」の久保田厚美さんを招いて、学習会を行いました。
県内の児童養護施設の職員さんや里親さん、母子寮やパーソナルサポートセンター等、多くの関係機関の方々が参加。名古屋市におけるアフターケアの実態をお伝えしていただき、他機関との連携が大切であることが語られました。
4月から始まったばかりである沖縄の社会的養護自立支援事業「アフターケア相談室 にじのしずく」が、今後発展していく道しるべとなった学習会になったと思います。
講師の久保田さん、ありがとうございました。
社会的養護自立支援事業
2019年4月1日に沖縄県から委託を受け、社会的養護自立支援事業「アフターケア相談室 にじのしずく」がスタートして、もうすぐ1年が経とうとしています。
児童養護施設や里親家庭、ファミリーホームや自立援助ホーム等を退所した若者たちの相談の場として、生活のこと就労のこと福祉制度のこと等、日々様々な相談が寄せられています。
相談者の実数は88名(1月時点)で、ひと月平均の電話やSNS、来訪やアウトリーチといった相談対応件数は、274件にのぼります。
本当に多くの個人や企業、関係機関の皆様からのご支援やご協力を受け、走り抜いてきた11ヶ月でした。大変遅くなってしまいましたが、このブログの場を借りて、これまでの活動報告をしていきたいと思います。
畑作業、子どもも一緒に。
これまでに恋人からのDVを逃れて来た20代の女性、退所後に家庭復帰したものの家庭内暴力事件を何度も起こし逃げて来た10代の女子、ウツ状態で一人暮らしができない10代の女子、未婚で出産後に産後支援を求めてきた若年出産者、発達障がいがあり、職場適応できず就労が続かず行き場のない10代の男子等、延べ11人が「ホップハウス」を利用し、188日を過ごしました。
生活が安定し、情緒が落ち着いてくると就労支援員と共に、朝から農園に出かけます。朝の太陽の光を浴びてからだを動かし、昼食を共にします。最初は「気持ち悪い」と嫌がっていた虫や土のにおいにも慣れてくると、自分が蒔いた野菜の種の成長が楽しみになり、意外と畑の作業を楽しむようになっています。
次々と相談室のプログラムに溶け込むようになっていることが嬉しいこの頃です。
※当事者の希望により、顔にシールペースト処理しています。
安心の居場所「ホップハウス」
沖縄県には、女子専用の自立援助ホームが一カ所あるだけで、男子児童が利用できる自立援助ホームがありません。
社会的養護のもとにある15歳以上の児童が、不登校や高校中退、中学卒業後に就職することになった場合、施設を退所し自立が求められます。
18歳未満の子どもが就労する場合の多くは、寮付きの職場を選ぶことになります。
未熟な若い彼らは職場の人間関係で躓くことも多く、仕事を継続すること自体に困難さがあり、離職してしまうと同時に住まいを失ってしまいます。
すると彼らは、友人知人宅を転々とし、病気になっても受診さえできず、子ども同士でその場しのぎの暮らしを余儀なくされ、私たちの相談室につながる時には全くお金を持っていないという状況の子も多いです。
こうした状況に対応する為に、彼らが安心して起居することのできるシェルター機能を持つ部屋を、今回ソフトバンクの助成金で確保することができました。
他の誰にも遠慮のいらない自分だけの安心した居場所で安心して衣食住を満たし、生活基盤が整のってきてはじめて、やっと一歩踏み出すことができます。このシェルターをワンステップの手前、「ホップハウス」と名付けました。
「アフターケア相談室 にじのしずく」は、様々な事情で「ホップハウス」を利用する若者たちの、それぞれの自立に向けて支援しています。
皆様のご理解・ご協力をお願い致します。