安心の居場所「ホップハウス」
沖縄県には、女子専用の自立援助ホームが一カ所あるだけで、男子児童が利用できる自立援助ホームがありません。
社会的養護のもとにある15歳以上の児童が、不登校や高校中退、中学卒業後に就職することになった場合、施設を退所し自立が求められます。
18歳未満の子どもが就労する場合の多くは、寮付きの職場を選ぶことになります。
未熟な若い彼らは職場の人間関係で躓くことも多く、仕事を継続すること自体に困難さがあり、離職してしまうと同時に住まいを失ってしまいます。
すると彼らは、友人知人宅を転々とし、病気になっても受診さえできず、子ども同士でその場しのぎの暮らしを余儀なくされ、私たちの相談室につながる時には全くお金を持っていないという状況の子も多いです。
こうした状況に対応する為に、彼らが安心して起居することのできるシェルター機能を持つ部屋を、今回ソフトバンクの助成金で確保することができました。
他の誰にも遠慮のいらない自分だけの安心した居場所で安心して衣食住を満たし、生活基盤が整のってきてはじめて、やっと一歩踏み出すことができます。このシェルターをワンステップの手前、「ホップハウス」と名付けました。
「アフターケア相談室 にじのしずく」は、様々な事情で「ホップハウス」を利用する若者たちの、それぞれの自立に向けて支援しています。
皆様のご理解・ご協力をお願い致します。